フマキラーのキッチンアルコール除菌の成分はコロナに効果ある?メーカーに問い合わせてみた

キッチン用エタノールは低濃度なので効果が無いって報道あったよ?

でも、フマキラーのキッチンアルコール除菌が新型コロナウイルスに似たウイルスで効果が出たって発表したね!

この除菌剤ってアルコール濃度そんなに高くないのに何で効果があるの?

報道で、コロナウイルスに対してキッチンエタノールは濃度が50%程度と低いものが多く、科学的には効果が証明されていないと言われていますが、それに対してフマキラー側は反論しています。

自社のキッチン用アルコール除菌を使用した実験結果で新型コロナウイルスに似たウイルスで99.9%不活性化できたと発表したんです。

巷では『アルコール濃度の高さ=コロナウイルスへの効果の高さ』と信じられていますから、キッチン用の低濃度アルコール除菌剤でコロナウイルスに効果が出たとは信じにくい状況です。

そこで今回は、該当するフマキラーの3商品の成分紹介と、効果の理由をメーカーに問い合わせて回答を貰えたのでその辺をお伝えしたいと思います。

フマキラーキッチンアルコール除菌3種類の濃度は?

geralt / Pixabay

今回コロナウイルスへの効果実験に関してフマキラーでは3種類のスプレーが紹介されていますが、基本100%天然成分でできているので安全性が高いようですね。

それぞれどういった目的用のアルコール除菌剤なんでしょうか?

キッチンアルコール除菌スプレーの成分

成分

発酵アルコール

グレープフルーツ種子エキス

緑茶抽出物

アルコール濃度

49v/v%

発酵アルコールという言葉が聞き慣れないですが、どうやら食品を原料として発酵させた安全性の高いアルコールという事だと思います。

最初に揮発しやすいアルコールで除菌してからグレープフルーツ種子エキスの抗菌作用で1か月程度持続させるそうですね。

アルコール濃度は49v/v%で、このv/v%という見慣れない単位は調べたところ、例えば100㎖中に49㎖のアルコールが入っているという解釈で良さそうです。

一番スタンダードな商品だと思います。

アルコール除菌プレミアムウィルシャットの成分

成分

発酵アルコール

電解アルカリイオン水

グレープフルーツ種子エキス

アルコール濃度

63v/v%

キッチンアルコール除菌スプレーの発酵アルコールに、グレープフルーツ種子エキスを20%増量し、除菌後の抗菌効果を約2か月に延びています。

さらに電解アルカリイオン水が加わってウイルス・菌を強力に除去する3種類の中で一番効果の高そうな商品です。

ウィルシャットノンアルコール除菌プレミアムの成分

成分

グレープフルーツ種子エキス

アルコール濃度

ノンアルコール

こちらはキッチンアルコールスプレーのノンアルコールバージョンと捉えていいんじゃないでしょうか。

アルコールに過度に反応してしまう人に対してはこちらの商品がいいかもしれませんね。

グレープフルーツ種子エキスとアルカリ成分が優しく除菌・抗菌してくれるそうで、安全性はこの3種類の中で一番ありそうです。

そんな優しい成分でも新型コロナウイルスに似たコロナウイルスでの実験結果で効果を発揮したわけですから、本当ならすごいことです。

フマキラーのキッチンアルコール除菌は濃度が低いから効果ない?

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先ほどご紹介したとおり、この3種類の除菌スプレーの内、1種はノンアルコール、後の2種類は高くても63v/v%です。

他の除菌スプレーやハンドジェルに比べても高い方ではありません。

この商品は本来手指の消毒用ではないので比較はできませんが、有名な手ピカジェルはアルコール濃度が76.9~81.4vol%という高濃度です。

それに比べてアルコール濃度が低い、もしくはノンアルコールのフマキラーのウィルシャットノンアルコール除菌はそれでも実験結果でコロナウイルスに対する効果の程を発表してます。

既存コロナはアルコール濃度が効果に影響するらしい

そのコロナウイルスですが、既存のコロナウイルスにはアルコールが効果を示していることもあるようです。

厚生労働省の『新型コロナウイルスに関するQ&A』では、

これまでに、人に感染する「コロナウイルス」は、7種類見つかっており、その中の一つが、昨年12月以降に問題となっている、いわゆる「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。 このうち、4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占め、多くは軽症です。残りの2種類のウイルスは、2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」です。 コロナウイルスはあらゆる動物に感染しますが、種類の違う他の動物に感染することは稀です。また、アルコール消毒(70%)などで感染力を失うことが知られています。

出典:厚生労働省

となると、このアルコール濃度(70%)が最適のようですし、最近では消毒用アルコールが売り切れの中、4月13日発表の厚生労働省からの特例としてアルコール濃度の高いお酒の使用も認められています。

濃度は70%から83%のものを対象とするそうなので、やはりフマキラーのキッチン用アルコール除菌はその範囲から外れます。

そこで、メーカーに問い合わせてみました。

メーカーに問い合わせてみた

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問い合わせ内容が以下です。

・キッチン用アルコールスプレー
・アルコール除菌プレミアムウィルシャット
・ウィルシャットノンアルコール除菌プレミアムこの3種類の成分が知りたいです。
それと、新型コロナには一般的にアルコール(濃度70%程度)が有効とされますが、本商品の低アルコール又はノンアルコール商品がコロナウイルスに有効といえる根拠を具体的に教えてもらえませんか?
研究結果でそう判断したのは分かりますが、購入にあたってどの成分が有効に働いたのかが知りたいです。

これに対しての回答が以下です。

お問い合わせいただきありがとうございます。
さて、お問い合わせの件ですが、50%程度のアルコール濃度では効果が無いと証明されたわけではありません。
加えて、当社の商品はアルコール以外に他の除菌剤が添加されているためです。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://fumakilla.jp/virus/

回答内のページを確認すると、新型コロナウイルスに類似する『ネコ腸コロナウイルス』とやらで不活化試験をしたそうです。

不活化とは死滅の事です。

結果、アルコールが入っていようといまいと全3種類はネコ腸コロナウイルスを99.9%不活化(死滅)させたので、アルコール濃度はさほど関係ないのではないかという印象を受けました。

ノンアルコールの物に関してはアルコール以外の除菌剤を使用して不活化しているようです。

試験結果をここまで大々的に発表し、しかも一連の報道に真っ向から反論している様子だと自社のアルコール除菌スプレーに相当な自信があるという事でしょう。

フマキラーのアルコール除菌には他の有効成分が配合

で、気になるのは回答にあった『アルコール以外に他の除菌剤』という言葉ですが、予想では調べた範囲での成分表の中にある『グレープフルーツ種子エキス』や『アルカリ電解イオン水』あたりではないでしょうか。

この辺とアルコールの複合的な作用でネコ腸コロナウイルスの不活化に99.9%成功したという事だと認識しました。

ただ、この試験は新型コロナウイルスそのもので実験したわけではありません。

あくまで類似したコロナウイルスを使用した試験なので、今後さらなる試験で明らかになってくるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

まとめますと、

フマキラーのアルコール除菌スプレー3種類は、新型コロナウイルスに類似したネコ腸コロナウイルスで不活化試験をし、3種類とも99.9%不活化したので、50%程度の低アルコールまたはノンアルコールでもその他除菌成分と合わせて効果がでていると自信を持っている。
しかし、あくまでもネコ腸コロナウイルスによる試験なのでその辺は気にする必要はある。
以上です。
新型コロナウイルスへのアルコール濃度による効果の違いですが、イマイチはっきりしてない部分もあるのでこれを機にハッキリさせてもらいたいという願いはありますね。