「極寒の南極にいる皇帝ペンギンって寒すぎて眠れないんじゃないの?」
こう疑問に感じることがあります。
南極は、気温マイナス30~60度とめちゃくちゃ寒い!
そんな寒いところに生息している皇帝ペンギンは、普段眠れているのでしょうか。
人間の私達からしたらマイナス60度と聞くと、想像できないほど寒くて絶対眠れませんよね…
そこで今回は、皇帝ペンギンの睡眠の秘密を解説します!
- 皇帝ペンギンはそもそも寝てるのか
- 皇帝ペンギンはどうやって寝るのか
- 皇帝ペンギンの睡眠時間はどれくらいか
- 皇帝ペンギンの眠りの種類は人間とどう違うのか
皇帝ペンギンの睡眠の秘密を探っていきましょう。
皇帝ペンギンもしっかり寝ている
極寒の地では、寒すぎて寝ることができないと思われがちな皇帝ペンギン。
ですが、本当は人間と同じくらい寝ているんですよ。
なぜ極寒の中で寝れるのかというと、皇帝ペンギンは寒さ対策をバッチリしているから!
どんな寒さ対策をしているかというと、
- 暖かい羽毛
- 皮膚の下は分厚い脂肪に覆われている
これらのおかげで、体内の熱を外に逃がしにくくしているんですよね。
そして、くちばしや翼が短いのも寒さを耐えしのぐために必要な要素。
くちばしや翼は、露出しており熱を逃がしやすいから、短く小さくして逃がしにくくしているんですね。
皇帝ペンギンは、人間でいうところの寒さ対策をバッチリ施した防寒服を着て、お家の中にいる状態といってもいいくらい。
これくらいの寒さ対策ができているから、極寒の地でも寝ることができるんですね!
皇帝ペンギンの睡眠の特徴
皇帝ペンギンの寝方には2タイプあります。
- 立ったまま寝る
- うつ伏せで寝る
うつ伏せで寝るイメージは多いと思いますが、立ったまま寝るのは意外ですよね。
それは、皇帝ペンギンが「鳥類」に分類されていることに関係しています。
「鳥類」と聞くとツバメなどをイメージすると思いますが、ツバメは木に止まって寝たり、立ったまま寝たりすることが多いですよね。
皇帝ペンギンも同じ「鳥類」だから、立ったまま寝ることがあるんですよ。
ただツバメと少し違うのは、立って寝ているように見えても、実は座っているんですよね。
どういうことかというと、膝のようなものが体の中に隠れているんです。
その膝は常に曲げた状態だから、立っているように見えているだけ。
隠れているだけで、見た目より本当は足が長いんです。
なぜ隠しているのかというと、単純に足を出しすぎると寒さに耐えられないから。
足はなるべく隠して寒さ対策をしているんですね。
ペンギンはツバメと違い体も大きいので、足だけで体を支えるのは難しく、尻尾も使っています。
この尻尾は寝るときに支えの役割も果たしているんですよ。
- 膝を曲げる
- 尻尾で支える
こうやって安定してるから、体勢が崩れることなく寝ることができるんです。
これが皇帝ペンギンの寝方の特徴です。
続いて、睡眠時間と眠りの種類を解説していきますね。
1日6~8時間寝ている
皇帝ペンギンはだいたい人間と同じくらいの睡眠時間をとっています。
1日6~8時間は寝るようですね。
南極の寒い場所にいてもこれくらいの時間寝ることができるのはさすがですよね。
人間と同じくらいの時間は寝ていることが分かりました。
睡眠の種類は徐波睡眠の時間が長く、逆説睡眠は短い
皇帝ペンギンは徐波睡眠が長く、逆説睡眠の時間がとても短いです。
これは皇帝ペンギンだけの特徴ではなく「鳥類」全般に共通しています。
徐波睡眠とはノンレム睡眠に該当し、簡単に言うと脳を休める睡眠です。
そして徐波睡眠は、ノンレム睡眠の4段階に分かれる中でも、眠りが深いステップ3、ステップ4に該当します。
要するに、脳が休む深い眠りをする生き物なんです。
反対に逆説睡眠という、人でいうレム睡眠は少ないようです。
ノンレム睡眠とレム睡眠を交互に行う人間とは大きく違いますね。
これには理由があり、レム睡眠は体を休める睡眠。
皇帝ペンギンは座ったまま寝ることもあることから、筋肉の緩んでしまうレム睡眠は体勢が崩れてしまい都合が悪いんですね。
人間でも電車の中で寝ていると、知らないうちに隣の人にもたれかかったまま気づかないことありますよね。
立ったまま寝る皇帝ペンギンはそんなことが起こると困ります。
皇帝ペンギンが座ったまま体勢が崩れないのは、レム睡眠の時間が短いからなんですね。
昼間はよく見ると「うたた寝」してることもあり、夜はお腹をつけることが多い
昼間に「うたた寝」する皇帝ペンギンもいます。
昼も眠たくなると寝るんですね。
人間も寝不足だと昼間に寝たくなりますよね。
それと同じなんです。
皇帝ペンギンも人間と同じで、夜のほうが睡眠時間が長いのですが、寝不足だと昼間に人間が寝落ちするのと同じように、少しだけうたた寝するんですよね。
じゃあ夜はどうやって寝ているかというと、立ったままの場合もあるようですが、うつ伏せになって寝ることが多いようです。
You Tubeにも載ってますよ。
興味がある人は見てください。
よく見ると目をつぶったり開いたり。ウトウトしてるのがとても可愛いです。
熱が逃げにくいように「くちばし」を翼に入れ、「かかと立ち」することもある
極限まで寒さに耐えしのぐ必要があるから、熱が逃げにくい「くちばし」「つま先」は次のように対策することもあります。
- 「くちばし」を翼にいれる
- 「かかと立ち」する
こんな奇妙な寝方をするんですよ。
「かかと立ち」という芸当ができるのはすごいですよね。
さすがにかかと立ちだけでは立ってられないので、尻尾を使ってうまく立っています。
「かかと」「尻尾」で体をうまく支えているんですね。
実は日本でも見ることができる
皇帝ペンギンって見てみたいですよね!
実は、そんな皇帝ペンギンを日本でも見ることができるんです。
- アドベンチャーワールド(和歌山県)
- 名古屋港水族館(愛知県)
この2つでしか見ることができないのですが、もし機会があれば見に行ってみてください!
閉館近くになると寝ている皇帝ペンギンを多く見れるかも!
皇帝ペンギンの寝姿がみたい!
こう思うなら、閉館間近に行くのがオススメ!
寝姿を見ることができる確率が高まります。
昼間は見れる確率は低いのですが、夜に近づいたほうが皇帝ペンギンも眠くなるからチャンスです。
見てみたい人がいたら、閉館前に行ってくださいね!
まとめ
皇帝ペンギンの睡眠の秘密が分かりましたね。
今回のまとめです。
皇帝ペンギンは寒い中でもしっかり寝ています
- 羽毛と脂肪に覆われているから、寒さ対策ができている
- 1日6~8時間は寝ている
- 徐波睡眠という脳を休める睡眠をよくしている
- 立ったまま寝ることがあるから、体を休める逆説睡眠は都合が悪い
- 昼間は「うたた寝」することもある
- 熱が逃げにくいように「くちばし」を翼に入れ、「かかと立ち」することもある
日本でも皇帝ペンギンは見ることができる
- アドベンチャーワールド(和歌山県)、名古屋港水族館(愛知県)の2つで見ることができる
- 閉館近くに行くと、寝ている姿が見れるかもしれない
皇帝ペンギンの睡眠事情が分かりましたね。
ぜひ、可愛い寝姿を見に行ってみてはいかがでしょうか。